空の鳥(sora-no-tori)2020年9月no.394 (web版)

全世界の人々と「共に生きる」 9/27(日)は世界難民移住移動者の日(献金)

各小教区とカトリック施設が、国籍を超えた神の国を求めて、真の信仰共同体を築き、全世界の人々と「ともに生きる」決意を新たにする日です。日本の教会では、この分野の活動を受け持つ日本カトリック難民移住移動者委員会は、日本と全世界にある協力グループとともに活動の推進、連絡、協力、支援、情報の交流などを行っています。その為の霊的支援である祈りと物質的支援である献金を捧げるのです。主な活動は次のとおりです。

  1. 滞日、在日外国人とともに
  2. 定住難民や新難民とともに
  3. 外国人船員、国際交通機関の乗務員と家族とともに
  4. 海外日本人、海外移住者(含海外旅行者)とともに
  5. 海外日本人宣教者、外国人宣教者とともに

 

被造物を大切にする世界祈願日(9/6)

回勅「ラウダート・シ〜ともに暮らす家を大切に」(2015年)で、全世界の人に向けて、エコロジー(自然保護)に取り組むよう訴えた教皇フランシスコは、東方正教会の人に習って、環境保護のための助けを願う日をカトリック教会の暦に加えました。地球規模の環境悪化が進む中、自然を破壊することなく、「わたしたちの家」である地球を大切にし、調和のうちに発展していく事が出来るよう、この日、全世界のカトリック教会で祈りが捧げられます。

 

聖地のための献金(9/13)

1887年教皇レオ13世がカトリック教会の全ての小教区に聖地のための献金を命じました。主の受難と死を記念する聖金曜日に捧げられるようになりました。全教会からローマ教皇庁に集められた献金は現在、イスラエル、ヨルダン、キプロス、パレスチナなどの巡礼所や聖堂の維持管理に充てられる他、聖地の貧しい兄弟のために使われます。今年は新型コロナウイルス感染症問題のため、四旬節、復活節のミサが出来ませんでしたので、9/13にご協力いただくことになりました。よろしくお願いします。

 

十字架称賛(9/14)

エルサレムでは5世紀から十字架を礼拝する習慣があり、東方教会に広まり、7世紀にローマに取り入れられました。キリスト者の救いと勝利の希望であるキリストの十字架を思い起こす祝日です。

 

■9月の行事予定■

  • 9/4(金)初金(18:00)
  • 9/5(土)中高生会(19:00)
  • 9/6(日)被造物を大切にする世界祈願日
  • 9/13(日)聖地のための献金
  • 9/14(月)十字架称賛
  • 9/20(日)司牧評議会 敬老の日(病者の塗油)※中止
  • 9/26(土)ワックス掛け 屋外清掃(9:00)
  • 9/27(日)世界難民移住移動者の日(献金)
  • 10/2(金)初金(18:00)
  • 10/3(土)中高生会(19:00)

 

■お知らせとお願い■

  • ・2019年末から世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、カリタスジャパンでは緊急支援金募金を開始しました。今後さらに被害が増えることが予想されます。国内外の支援を必要としている方々に差し上げます。ご理解を頂きご協力をお願いします。
  • 9/20(日)は「敬老の日」のミサで、「病者の塗油」の秘跡もあります。秘跡は希望されるどなたでも受けられます。
  • ・予定していました「男性のつどい」、「女性のつどい」は残念ながら新型コロナウイルス感染拡大の為、今年は実施できません。2つとも南宮崎教会が担当になっていました。懸命に準備くださったS.Oさん、S.Sさん、H.Sさんありがとうございました。来年無事に出来ることを願います。
  • ・四日市の志願院で勉学中のT.U君とY.U君が夏休みで帰省しました。新型コロナウイルス感染防止のため、いつもより短く公共交通機関も利用出来ない苦労しての帰省になりました。2人とも元気で、背丈も伸び逞しくなりました。ミサの侍者もしてくれました。
  • ・教会のいけ花鋏が無くなり、困っています。ご存知ありませんか?もし家庭で寄付しても良い鋏がありましたらお持ちください。
  • (※新型コロナウイルス感染症拡大を考慮し、ミサ中の病者の塗油、ミサ後の敬老のお祝いは中止となりました。病者の塗油は個人的に受けることができますので神父様までご相談ください。)

 

■教会清掃当番■

  • 9/6(日)全員 ミサ後
  • 9/12(土)赤江地区、地区外 9:00
  • 9/19(土)恒久地区 9:00
  • 9/26(日)大塚、月見ヶ丘、中村地区 9:00
  • 10/4(日)全員 ミサ後

 

■コラム■忘れられない言葉

<今年4月から宮崎に赴任されたマリア布教修道女会の川野シスターがイタリア・ブラジルで体験した事をお願いしましたところ快く書いて寄稿してくださいました。シリーズで載せます。>

マリア・マグダレナ 川野恩美 (1)

海外生活で一番苦労するのは言葉の壁です。普段自分が育った環境の中で母国語を使って話していると、言葉の恵みに気付きません。短期の旅行などでは、片言の海外旅行会話の決まり文句で通じたことをよろこんでいればいいのですが、長期の滞在となると違います。日常の会話が如何に大切なものかを身に沁みて感じます。心に思うことを頭に浮かべて、それに合った言葉を探し、文章を組み立て、声に出して伝えるという一連の作業が、無意識のうちに出来ることの幸せは、それが出来なくなって初めて分かる大きな恵みだと感じます。日本語は難しい言語です。この言葉を母国語として頂いた貴重な賜物を無駄にすることなく帰国後は、日本語を使って私に出来る仕事を頼まれたなら喜んでさせてもらおうと心に決めました。